正体不明の天体落下

今年10月3日に発見された、地球と月を結ぶ軌道を回っていた天体「WT1990F」が、11月13日の日本時間15時18分にスリランカの南のインド洋上で大気圏に突入した。これまでのところ地上への被害は報告されていないそうだ。
WT1990Fは大きさ2メートルほどの天体で、その軌道運動から自然の天体としては密度が小さいことが判明しており、カッコに月や惑星に向けて探査機を打ち上げたロケットのタンクやパネルといった人工物ではないかと考えられているという。
この天体の追跡にはNASAなども協力、また突入に際しては欧州やアラブ首長国連邦などの大学や研究機関からなる観測チームが組織され、WT1990Fが大気圏に突入した瞬間を航空機から観測することに成功した。
観測で得られた映像やデータは、将来の小惑星やスペース・デブリ(宇宙ゴミ)の大気圏突入時の動きの予測を改善することなどに役立てられるとのこと。
今回は被害がなかったからよかったが、今後宇宙ゴミが地球上に落下して被害が出ることはありえそうだ。今回の観測データをもとに、そうした被害を未然に防ぐよう対策を取ってもらいたいものだ。